December 09, 2015

大型ダンプのバック誘導、手で

 資材置き場でパンケーキの受け入れをしてきた。粘土みたいなやつ。

 ダンプが真っ直ぐバックでおろせる時は簡単で、朝一発目に場所を説明して、次は前にくっ付けて、と言えばあとはうまくやってくれる。

 問題は、置き場に連日の搬入があったりして手狭になってしまった時。監督から
「ネモさん、ここにくっ付けて斜め(であけさせて)」
といったオーダーが出ることがある。さてどうするか。

 まずはダンプの運転手に口頭で伝える。
「ユンボ側に斜めでお願いします」
とか。次に、あけるポイントの脇に立ち、右手をまっすぐ伸ばして水平より上に上げ、角度を示す。白手袋に目立つ色の制服。警備員がやると視認性抜群である。だいたい合わせてくれたら、手誘導。オーライオーライである。ポイントのちょっと手前で右手をパッと上げて
「はーい!」
でストップ。最初の1回はマージンを長めにとって、運転手のクセでどのくらいのタイミングで止まるか見極める。「はーい!」で止まらないダンプってあまり遭遇しないけど、最初は念のため。

 現場の作業員のやり方を見てると、細かくやらなくても立ってる場所に合わせてバックしてきてくれるダンプがほとんどだけど。あと、重要なポイントとしては、右にハンドルを切ってバックできる状況がベスト。運転席から顔を出せば見えるので、運転手がやりやすい。誘導もやりやすい。

 ダンプアップはプロに任せる。パンケーキは落ちにくいので、小指をピッと立てて「もうちょい(ダンプアップ)」と合図することもある。
「ケツブタOK、箱もきれいです」
くらいまで伝えられるとちょっと気が利いてるよね。っとその前にKY。危険予知活動。
予想される危険:架空線の切断、電柱の倒壊
私たちはこうする:事前の打ち合わせ、架空線監視を行い、警笛を使用して合図する
これは重大性が×になってしまうので、現場によってはNGが出て書き直しになる。根本的な見直しが必要、みたいな点数になるから。

 現場は架空線ぎっしりなんだけど、置き場は架空線のかけらもないんで楽させてもらっちゃった。

 大型ダンプのケツブタはまずさわる必要がないんだけど、4トン以下のダンプになると、例えば鉄板を乗せるときにケツブタに軽く当たってロックの爪が外れてしまうといったことが発生する。

 荷台が下がりきったときにケツブタが閉まっていなければ、笛をピッと吹いて止められれば止める。大型なら
「ケツブタ開いてます」
っていえば勝手に軽くダンプアップしてロックをやり直してくれる。

 4トン以下の場合、動きが悪ければケツブタを押してやる必要があるんだけど、このとき絶対にやってはいけないこと。「ケツブタの閉まる側に手を入れる」これ指切断の重大事故。「すごく痛い」で済めば運がいい。だから、ケツブタは後ろ側から押すことしかできない。怖ければさわらないに限る。手袋も汚れちゃうし。

 気の利いた業者で自社所有のダンプなんかは、鉄筋を溶接して手すりを作って、その上から塗装しちゃう。そうするとケツブタを引っ張れるから、力の効率として確実にケツブタを閉められるのね。こういう業者はバックホーの排気にも改造をしてあって、小型のバックホーは後方に排気するから邪魔なんだけど、これを延長して屋根の高さで排気するようにしてあって、ちゃんとやけどしないようにカバーまでしてある。この熱意によって、近隣で「最高の舗装屋」の栄誉を勝ち取っている。

 脱線したけど、パンケーキの大型ダンプの運転手のKさん、最終回の6回目の時にあったかい缶コーヒーをくれた。一言言い忘れちゃったよ。サインするとき。
「これ6回って書いてあるけど消して7回にしたくなりますね」

 仕事はまじめに、楽しくやるものだよ。とは、警備員の大先輩の教えである。


Posted by Nemo at 20:09 | guard | コメント (0)