November 11, 2014

警備員の質にこだわり、良い仕事をしたら褒めてくれる監督

 警備員というのは見られる職業である。交通誘導であれば、当然ドライバーに見られ、通行人に見られ、近所の民家から見られ、警ら中のパトカーに見られ。どこから見られても恥ずかしくない立ち居振る舞いをしなさいというのは、警備業の世界に限らず、管轄警察署のえらい人も話に出すくらいなのだ。

 必死で仕事をしていると気付きにくいポイントなのだが、警備員を一番よく見てるのはおそらく現場監督だろう。警備会社と請負契約を締結することが頻繁にあり、他社の警備員を見ることもある。目が肥えているのだ。お年を召されると往々にしてボンクラになったりするが。

 現場というのは、「警備会社の看板を背負ったショールーム」と考えてもいい。おはようございますの挨拶から始まって、スマートに仕事をこなして、お疲れさまでしたでその日の業務を終える。監督から情報をもらって、会社に報告して現場の難易度に合わせた人選をしてもらう。続く仕事であればこれを繰り返して最後までやりきる。ここでいい評価がもらえていれば、営業が仕事を取りにいったときに当社以外に仕事を取られることもないし、「できれば○○さん入れて」といった指名の要望が入ってくるのだ。

 とりわけ、若い監督というのはよく見ていたりする。鋭い要求を出してくるのでびっくりする。工事を開始するに当たって、彼が指名したのは会社のトップクラス数名。とはいえ、会社としては指名通りに出せないので、うまい人と私が入ってカッター作業が始まった。

 会社が教えてくれたのだが、監督曰くに、
「××さんもよかったけど、なんとかさんもよく動いてくれるね」
みたいな話が入ったそうだ。その後、
「ネモさん、ユンボ入れ替えるから!(見てくれよ)」
と声がかかるようになった。私の名前は伝票でしか確認できないにもかかわらず、名前を覚えてもらえていたのでびっくりした。

 ここまでくると仕事がやりやすい。規制のかけ方について、私たちに相談してくれるのだ。
「規制の幅をなるべく狭くして、車道を広くすればスライドできるかもしれません」
ってことで試してはみたものの、その日はうまくいかなくて片交になっちゃったんだけども。

 それでも、監督は仕事ぶりを評価してくれた。
「中途半端は嫌いだからね。がんばってくれたから(伝票のサインは)17時で書くよ」
また別の話。
「S社なんて、早上がりしてるのに昼休憩分よこせっていうんだよ」
それ相殺していいじゃないですか。

 そうそう、初日の話。カッターの墨出しとカッター入れだったんだけど、表通りで警察も通るからって片側1車線を完全に規制されちゃって。相棒と無線で
「これ完全に片交だね-」
「やるしかないっすねー」
って、警備の作業とは別だろうけどカッターが思った以上に進んで、一日で完了。信号の右折車線をつぶすというテクニックも使ってさばいた。監督からは、
「今日これだけスムーズにやってくれたからねー」
とお褒めの言葉をいただいたりして。

 こういう仕事は本当に楽しいよ。


Posted by Nemo at November 11, 2014 19:39 | guard

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