July 31, 2013

監督から直接仕事をもらおうとしてフられた間抜け警備員

 警備員は経験が長くてもたいした意味はない。技量とはほぼ無関係だからだ。

 あるとき、ある警備員が、なじみの監督が通りかかったのを見かけて声をかけたという。
「○○さん、今度俺に仕事回してくださいよ」
「悪いねーうちも仕事ないんだー」

 それからまもなく、私が現場に呼ばれたらそこの業者さんだった。

 監督というのは、警備員の誘導状況を見るプロでもある。問題があれば、通常会社に連絡が入る。本人の知らないうちに外される。そんなものだ。

 そして、監督というのは人を見る。あるとき、私に釘を刺されたことがあった。
「おい、あんなの明日連れてくるんじゃねーぞ」
至って温厚な監督がこうである。

 会社に報告して次の日から変えてもらった。

 本来なら逆じゃねーの、と俺は思う。

 まじめに仕事をしている人なら、多少ヘタであろうとも業者からの指名をもらえるのだ。例えば礼儀でもいい。朝、業者の到着を待機して、作業員全員に挨拶する。ハキハキとしていて丁寧な男だから、もうそこの業者さんのお抱えらしい。

 彼の仕事はひどいけど、まあそういうのもいいんじゃねーのかな。

 ヘボのベテランが自分プロデュースして断られる? 至極まっとうな状況だよ。


Posted by Nemo at 20:30 | guard

July 28, 2013

小物職長代表、鴨居さん(仮名)

 代理職長みたいなやつがいてな。

 先日の仕事が終わりかけのときな。
「てめえら移動だー!」
だの、
「早く来いよボケー!」
だの言ってきてな。カチンとくるより先に「ダメ職長」のネタになると思った次第。

 この小物がどのくらいチキンかというと、ゼネコンの仕事で隣り合わせになった頃にさかのぼる。我々は我々の仕事をする。隣は隣の仕事をする。でもお互い無線を使ってるから、余裕のあるときは隣のチャンネルに連絡を入れる。逆もまたしかりで、隣から無線が入ることがある。同じ警備会社だからね。

 こちらの相棒はすこぶる腕利きなので、予備の無線機で隣のチャンネルをワッチしながら仕事してたんだけれども。
「ネモ君、また鴨居さんが絶叫してるよ」
「私組んだことがないんですけど『また』なんですか?」
「いつもあんな感じだよ」

 昼休みにワッチしてみたら大爆笑。テンパって叫ぶから私の中で「絶叫の鴨居」の二つ名が付いた。

 こちらは平穏に過ぎていったのだが、時々隣に入ってる鴨居がとうとうしくった。
「ネモ君、悪いお知らせがあるんだけど」
「どうしました?」
「(鴨居と組んでる)○○さんがキレそう」
うわー、年配で怒らせると怖い人を怒らせたよあのバカ。
「ネモ君ちょっと電話するから」
「了解です」
即座にこのエリアを統括する現場の真の職長に電話をしたそうだ。

 のちに○○さんはあまえび通信社の取材に応じてくれました。
「鴨居? あいつ自分が何やってるかわかってないから話にならないよ」

 たぶん私の知らないところで数え切れない伝説を残していると思われる鴨居なのだが、終始態度がでかい。

 今回に関してはイラついて怒鳴ってる理由が仕事上がりになってわかった。
・クレーム対応でテンパった(わけがわからない)
・監督が特別厳しい人で怒られまくった(お前が悪いんだよ)
・監督が特別厳しい人で輪をかけて怒られまくった(ざまあ)

 というわけで、鴨居のようにはなりたくないという話でありました。

 鴨居とは力量差がありすぎてほとんど仕事は回ってこないと思うけど、セリフだけ用意。
「鴨居さんと? ……あぁ、構いませんけど私本気でやりますよ?」

 以前、先輩の警備員を泣かせたことがありましてな。ヒェッヒェッヒェッ。

Posted by Nemo at 21:43 | guard