April 20, 2012

「近くの県道で車が横転してる。助けに行くぞ!」

 道路にも雪が積もったある日のことだった。

 夏タイヤだから通勤が大変。カウンターを当てる必要さえないように細心の注意を払って現場事務所までたどり着いた。かなり早く出たが時間はギリギリ。

 しかし、現場は積雪により動くやら動かないやらわからない。日照はあるので溶ける可能性は高い。ひとまずは事務所待機ということに相成った。せっかくなので書類仕事を済ませていたところ、事務所に入電。

 ひっくり返った車の救助に向かうという任務。警備員というのは慣れたもので、自分の車から軍手だけひったくって、1台の車に同乗して現地へ。

 軽自動車が横転してはいたものの、車両が通行できる幅はある。とりあえず事務所にいた人間で起こすことを試みるが、車自体が滑るのでうまく起きない。増援を待つ間、同僚と素手で片交を開始する。

 積雪もあって交通量は多くないのだが、同僚がうまいおかげで誘導灯なしでもさらさらと片交が進む。ちなみに、事故現場は見通しのきかない狭い道である。合図がスムーズに進まなければ交通誘導はできない。

 しばらくして増援が到着。いっせーのーせで車を起こして任務完了。

 たまにはこんな日も、あったのだ。


Posted by Nemo at April 20, 2012 21:54 | guard