September 02, 2011

移動式一人片交 カッター編

 「片側交互通行」という言葉はドライバーなら誰しも一度は目にしたことがあるだろう。よくある例としては、片側1車線の対面通行の道路で、工事等によって一部が規制されており、1車線しか空いていない道路を交互に通行してもらうという形式だ。警備員という観点からはこれは基本中の基本であり、片交ができないというのは問題外になる。しかし、今回のポイントは違う。

 一人片交。一人片側交互通行。両側から来る車両を一人で制御するというもので、これは立ち位置が重要になる。やり方自体は至極簡単なのだ。私の場合は誘導灯を使うのだが、例えば左手で止めたい側に停止の合図(誘導灯を水平にする)をして、進行の合図は逆の空いた手で行う。逆になれば誘導灯を持ち替えて逆で合図する。これだけ。

 さて。センターラインにカッターを入れる場合は?

 カッターというのは路面に文字通りカッターを入れて円盤状の刃物で切る作業だ。アスファルト舗装を剥がして工事ができるようにするための最初の作業。でもって、カッターを入れる作業というのは極めてイレギュラーなのだ。「車両が接近する方向に背を向ける」。これは、我々警備員の間では絶対にしてはいけない禁忌。危険だから。どんな理屈があろうとも覆せない危険。だから、カッター業者さんは声をかける。

「今日一日よろしくね」
「はいっ、よろしくお願いします!」

 これでもう見極められてる。ダメだったら現場監督にチェンジが出る。くどいようだけど、警備員がミスしたらカッターの作業員が死傷する。まともな会社ならこういう危険な現場にはまともな人間を入れる。一人片交で、車両を止めやすい方と止めにくい方を熟知して、常に必要な場所に移動して現場で立ち回れる人間。必要なのは、クライアントが安心して作業ができるだけの状況を作れる警備員なのだ。

 その日一日、私はカッター用誘導に従事した。センターラインがほとんどだったが、路側帯寄りのエリアもあったし、警備員の一人片交の腕が問われる現場だった。
「ありがとねー」
カッター屋さんの一言が、嬉しかった。

 さて復習と課題。
・一人片交で止めやすいのはどちらか
・片方を確実に止めて片方を流す、作業員の安全確保はできているか

 このエントリを持って私ネモの挨拶としたい。


Posted by Nemo at September 2, 2011 22:07 | guard

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